Archive for 31 March 2009

31 March

two years



 3月が終わっていく。
 案の定、季節風が通り過ぎるような時間の感覚で、過ぎようとしている。

 3月30日、朝から思うこと多く。
「3月30日の、日曜日、晴れた午後に燃えた命、ひとつ・・・フランシーヌ・・・」
 という、懐かしい歌謡、「フランシーヌの場合」(これは1969年にヒットした曲)ではないが、この2009年の3月30日、私は「燃えた」わけではないし、「あまりにも悲しい」わけでもないし、多少お馬鹿さんであることは今に始まったことではないが、「あまりにもお馬鹿さん」でも、ない。
 が、清々しい空を見つめたら、浅いもの悲しさと、導かれるような決意が胸の中に溢れた。溢れたというと大袈裟だろう、では、膨らんだ、と、言おうか。

 そこで私は、『2年』という期限を公約とした。誰に? それは、私自身に。
 恋人も両親も友人も、その公約の相手ではない、私相手である。
 後2年、これを、掟として、明日から暮らすのだ。
 出来るか、私? やってみよう。
 
 私の"LUV=Bowie"の曲に「five years」という曲があるが、私は「two years」で、この3月末日をlyricalに、できるだけlyricalに過ごしてやろう。
 以下の映像は以前にもこのpageにアップしたかもしれないが、ディヴィッドの'72年の「five years」・・・彼は当時25歳だっただろう。


 


 それから30年あまりの時が経った彼が若いメンバーと共演した「five years」は・・・


 


 彼は25歳の時、何を想って5年間だったのかしら・・・そうして、50代後半に差しかかろうとしていた先のライヴ・・・そして、現在彼は還暦を過ぎている。

 私は今日、2年と見る。
 その2年が過ぎた時、出来る事は何か?
 その2年が過ぎた時、再び、先の2年を想うだろう。

 チェリーがよく言うには、「酒は過去を想わせるもの」だそうだ。

 しかし、今宵の私のお酒は、「過去を憶うが、2年後を想う」のである。

 3月30日の22時を過ぎた頃、非常にheavyになる。
 その理由は、今は申し上げられないが、その<重さ>は、決して、決して、苦しい<重さ>ではなく、豊かな<重さ>なのである。
 私はその<重さ>を、3月30日という日に・・・ああ、それは偶然であろうが・・・私に与えてくださった隣人に心から感謝したい。

 dear・・・私は、それを受けた後、暗い外に出ました。星があってくれたらいいと想像しながら門を開いたのですが、生憎、星はなく、焦げたフライパンのような夜空ばかりが私の眼に映りました。ですが、私は感じたのです。この世の中に、あなたのような人が存在するという確かさを受けとめれば、私はどんな暗い夜も恐れない、と。


 今宵の最後に。

 このような私ではあるが、私は、私の言葉を大切に翳すことが出来て、良かった!

 言葉とは、変貌する女神の表情のように残酷極まりないこともあるが、それを誠実に表すことによって、生きた詩に、成り得る。

 それは必ずしも、優しそうな顔をしてはいない。 
 何故なら、言葉は、<社交>のためだけの手段を嫌うからである。

 よくご理解いただきたい。
 美しき詩人は、緩んだチェーンのごとき<社交>に背を向け、暗黒のメルヒェンにとり憑かれていることを見事に隠し、平静で全てを取り仕切り、手を差し伸べ、その手を無差別に繋ぐ。


 私の周りには、そのような詩人が、何人か、おられる。
 どの方も、男とか女を超え、人間として私に触れてくださる。
 私がそのように視ている方々は、サリンジャー流に言わせていただけば、『小さきキリスト』である。
 私は彼/彼女たちの特殊ともいえる生き方にグイグイと惹き込まれながら、2009年を生き始めているらしい。


 塩のいっぱい詰まったリュックを背負い、2年を過ごそう。

 
 余談ではあるが、昨晩の夢に、"the Verve"のSi Jonesが現れた。
 これは特に不思議ではない、単純な私は、彼/Si Jonesの顔とplayの雰囲気が好きだからだろう。この夢に、意味があるとも思えない、正直。


 ・・・明晩はもっと女となるだろう、そしてもっと軽いダイアリーを綴りそうな気配があるな。


 God Bless・・・
 

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