Archive for 04 March 2009

04 March

i am off ...



 


 3月3日、ひな祭りである。
 そうだ、とばかりにお寿司を買って、夕刻はひとりひな祭り。女の子の日なので、女らしくいたしましょう、と、お寿司を大人しくいただいていたのだが、結局ビールは500mlの缶をふたつ開けてしまう。しかし、お寿司というものは不思議な食べ物で、食べれば食べる程、更に食べたくなる。実家に戻った時、よく手巻き寿司をやるが、贔屓のお魚屋さんからお任せで注文するお刺身を最後まで巻いて食べているのは、私である。勿論、お酒も最後まで呑んでいる。父は酒好きだが、近頃は夜更かしというものができなくなってきていて、適当な時刻になると眠ってしまうので、私だけが取り残されながら食べ、呑み続けているというわけである。
 今日は雪が降ると昨日から言われていたので、雪見酒とほくそえんでいたのだが、我が家の界隈はそれほど降ってはいない。屋根にうっすらと白く積もっている雪だが、家の前の道を通り過ぎる車の音を聞くと、普通の速度。この時間になっても、夜の闇を白く覆ってしまうほどの雪の量ではない。


 ところで、明日3月4日から、ロンサムストリングスと湯川潮音ちゃんのツアーが始まる。
 京都からスタートして、高知、広島、佐賀、福岡、大阪と回り、13日は東京、吉祥寺のスターパインズカフェで楽日となる。

 このツアーが企画されたのは、もう半年くらいは前のことだっただろうか。バンマスの桜井と潮音ちゃんのマネージャーさんのM女史で、あれこれ相談しながらツアー先を考案し、その後もツアー先でお世話になるスタッフの方々と公演場所などを決定していくわけだが、私が見ているだけでも、それは折れる仕事だったりしただろう。向かう側と迎えてくださる側で、日時、キャパ、地理的な問題、そして無論これは興行になるので、成功させる必要がある。京都の磔磔などは、これはもうライヴハウスなので、地元スタッフの方と細かい事を連絡し合うようなこともないが、土地によっては、所謂ライヴハウスとして存在しているだけの場所ではない会場もあり、そのような場所でのコンサートは、色々と企画の段階で意見交換しながら決定に踏み込んでいった。
 昨年秋から年末あたりまでは、M女史、桜井、そして、土地々々のスタッフとして協力して下さる方々との打ち合わせのメールや電話は、深夜まで及んだ(時には東京でのロンサムのライヴが跳ねて帰宅したら連絡が入ったこともあったくらいである)。スタッフの方々は、本当に熱心に事情や意見を伝えてくださった。M女史は、滞り無く応対に挑んでくださったようであるし、桜井としても、M女史と共に地元スタッフの方々と何度も何度も遣り取りしながらスケジュールやルートの予定を考えていた。

 一口にツアーと言っても、色々な切り口があるもので、今回の潮音&ロンサムのツアーは、「音楽と人間と土地」というものを活かしながら作り上げられた旅である。
 京都と大阪は東京にいらっしゃる方もご存知のライヴハウスであるが、高知、広島、佐賀、福岡は、それぞれ個性的な場所であるらしい。

 行くからには、「行くための準備」と、「effect」の求められた旅なのであろう。

 私は今回のツアーには、事情もあり、参加できないが、ここ東京で、彼らのツアーが平和でステキなものとなることを、望んでいる今宵である。
 思えば、2006年の秋、ロンサムストリングスの西日本ツアーに大阪まで同行した自分が懐かしくもある。あの時も、土地々々で迎えてくださるスタッフの方々のご好意と協力に大変救われながらのツアーだった。ホテルの手配こそ、我が家で行ったが、地域の方々の応援と暖かいご支援がどれほど有り難かったかしれない。そう、前回はロンサム単独だったがゆえ、或る意味、身軽な雰囲気もあり、スケジュール的にも、恐らく今年のこのツアーよりは多少の余裕もあったかもしれない。・・・私は、あの最初の桑名の晩と、そしてその翌日、京都まで自分が運転した道のりを忘れられない。・・・で、あの磔磔での演奏。
 本来ならば、今回、私も連れ添ってみたかったのだが、またそれは、何れということにしたい。
 でも、吉祥寺の夜には、現れる予定。

 i am off ... 
 明日は、自ら決めて、"off"とする。

 著書『YES』の一幕は降りたが、また二幕もある。
 
 明日は尼僧のように素顔で過ごし、穀物と野菜でお腹を満たそうと思う。
 ひとつ、悪戯に想像してみる必要のある作業があるのだ。
 そういう時は、本当に植物的に在り、また、好物のお肉から一寸、遠のいてみるのも、よいのである。

 明日、キッチンに立って私が使う道具は、すり鉢と、鍋とザルだろう。
 油は使わない。
 
 が、私の修行の甘さがある。
 欠点である。
 それは、アルコール抜きは、ご勘弁、ということか。

 
 i am off ...


 これは、解放のための予告でもある。


 そろそろ、よい時刻となったらしい。


 i am off to sleep, sending you many hugs and LoVE!



 picはM女史がメンバーさんたちにお配りした『旅の手帳』、私も、一冊、手元にさせていただいております。



 ..* Risa *¨





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