Archive for 18 February 2009

18 February

愛すべき衝動



 午前7時半、目覚める。少し躯が楽になっている気がした。
 午前8時半、燃えるゴミを門の前に出す。
 それから流石に、もう一度ベッドにもぐり込んだ。
 が、風邪を治すに相応しいようには、眠れない。
 長引くな、と思いながらも、ゴミを出しながら外の空気に感じた辛子の匂いを思い出し、朝食はマスタードを効かせたハム&チーズトーストにする。私は、ミルク有り。

 正午過ぎ、編集者の方に連絡し、原稿データを送る旨をお伝えする。
 午後、昨晩チェックしたものを再び確認。その後、送信。
 ゲラを待つ段階となった。
 だが、まだ製本までにはもうひとつ段階がある。
 そのようなことをひととおり知らせていただけると、こちらも励みになる。

 晩餐は、常夜鍋。
 〆におじやを作るが、おじや、というより、雑炊にほど似た状態でいただく。つまり、サラッサラで。邪道という人もいるかもしれないが、ほんのひと摘みの化学調味料(味の素)を入れてあげると、お鍋でお腹一杯になっていても、楽しめる。胡麻油、ネギを入れると更によい。

 しかし、熱のある時の冷えたビールは、美味しい。この冷たさと苦み。
 眠る前の風邪薬も安眠を手伝ってくれるので、尚更有り難い。
 これを毒と感じる方もいるかもしれないが、風邪の時くらい、好きに遣らせてもらいたい・・・なんて、思うのである。

 「芸術家は、怖い物などない」という言葉を想う。

 私がそのような者かどうかは、別として、単なる仕事ではなく、自発的衝動にかられている時、人は、どんな物が迷い込もうと、平気なのである。
 ・・・あ・・・人、ではなく、私・・・か、それは。

 とにかく、自発的であることは、自らの解放や自由との共存であり、それをコントロールする必要がある。
 このことは、外部的な仕事とは、異なる。
 
 その衝動は、例えば、こんな風に風邪を抱えた私のような一個人にも、湧くこと。

 その衝動は、恋にも、似ているわ。


 愛すべき衝動に乾杯して、ゆっくり夢に溶けたい今日この頃。





02:50:29 | mom | No comments | TrackBacks