Complete text -- "朝になれ、はやく!"

20 April

朝になれ、はやく!



 今夜は眠れない、眠りたくない、はやく夜明けが訪れればいいのに。

 普段なら、眠るために、これを綴っていることもあるだろう。
 でも、今宵は違う。
 眠らないようにと、私と言う工場は、煙突から、残骸を吐き出す。
 酔っぱらって吐くのではない。
 目がどんなに乾いたって、気にしない、目なんて、神様にあげる。
 酔わないために、ポテトをこの時刻にガツガツ食べ、呑んでいる。
 深夜にポテトくらい食べたところで、どうせ私は、生憎、太りはしない・・・こんなこと、言うと、何処かから「世界中の女性を敵にまわすよ!」というような、小言をいただくかもしれないが、そんな事は平気だ。そんなことを気にして、女、遣ってられるか!

 我は人からの小さな針を刺されて、怖じ気づくこと、あらず。
 だが、我が心の裡に引っ掛かった針においては、どのような些細な針であれど、眠れぬ夜を過ごすに値する。

 大盛りご飯で、サーロインあたり、いただきたい夜。
 だが、独りでは、不味かろう。
 お味噌汁なんて、いらない。
 ただ、大きなお肉と、大盛りのライスで、満面の笑み。
 
 可笑しなものだが、これぞ人生の歓び、と感じる瞬間とは、人間が自然に飲み食いできる状態なのだろう。
 
 そうさ、免疫力が無いなんて言ってる私は、日頃、精神力を頼りに過ごしている。
 私は私の肉体をよく知っている。
 時々壊れるが、まあ、そこそこ耐えることが出来ると知っている・・・何しろ、死に損ないのように産まれたのだから、せいぜい大事にするわ、この肉体。

 ああ、少し、ほんの少しだけ、空が蒼ざめてきたわ・・・
 愛らしいウグイスも、啼き始めたのよ・・・
 この声を一緒に聴きましょう・・・

 ・・・仮にあの人が私だったら、こんな夜明けを、どう、過ごすかしら?
 i am closer to the golden dawn...
 でも、あの人は、ここより少し寒い部屋で・・・
 i am off to sleep...で、何もかも一切を、一日分のビニールに入れて、ベッドにもぐり込むのでしょう。

 でも、私は、そうでは、ないの!
 私は黙って眠れない・・・明日、私が仮に目覚めないケースを考えると、この夜を、沈黙で済ませるわけには、いかない。
 

 これが今宵のお休みの科白・・・


「あなた以外の全ては、真実では、ない」。


 そう、言い切って、後悔しない私が、今夜の私。
 どうして、こんな言葉を漏らしているのかしら?


 20日、今日は優れて頼もしいお天気ではなさそうね。
 それでも、愛すべき一日にしたい。
 後3時間後には、燃えないゴミを出す。
 その後、まったりする暇も、ありはしないこの日だろう。
 月曜は昔から、愛せよ、と唱える必要のある日。
 労働を慈しみ、糧に感謝し・・・私のようなゴーシュにとっては、血を入れ替えるような日。
 ほら、更に明るくなった。
 それが、黄金の朝でない今朝であることが、人生の酷なところ。


 ...i am closer to the dawn...
 今日は、"golden"は、抜き。

 but just a kiss...

 午前4時までの恐怖を払い落とせ!


 明らかに、眠りなど、欲っすることが不可能な、今。

 
 もう、朝だわ。


 幻としたくなるこのダイアリーだわ。




05:39:48 | mom | | TrackBacks
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